【シアトル】日本町、ホームレス、詐欺、、大都市シアトルってどんなとこ?
こんにちは、ココです。
今までアメリカ人の彼氏と行ったシアトル旅行について書いてきたのですが、今思えば私、シアトルについての知識はほぼゼロの状態だったんですよね。
シアトルに行くことを決めた時も、シアトル行きの列車からの景色がキレイだと聞いて、それだけの理由で「行っちゃおうぜ」となったわけで。
今でもシアトルについて何を知ってるんだと聞かれたらはっきり言うことはできませんが、私がシアトルで感じたことを話していきます。
アジア色が強い
シアトルには International District というアジアの要素が強いエリアがあります。アジア系の方が営むスーパーやヘアサロン、レストランなんかがあったりして、その辺のにおいも「あ、なんか中国っぽい」と思うくらい、アジアンな雰囲気が漂っていました。
「日本町」と呼ばれるエリアもあり、ストリートの名前表示も日本語と英語で書かれてた。
この日本町は、私たちが利用したアムトラックの駅から、借りたアパートメントまでの道にありました。なので中心部に行くときは必ず通っていた場所ですが、そんなに盛り上がってるエリアという印象はなかった。
今ではアジア系のお年寄りがトボトボ歩いている感じですが、調べてみると、かつてはアメリカ国内で、ロサンゼルスに次ぐ第2の規模の日系人人口があったという。ここらのエリアに1万人弱の日系人が住んでいたらしいです。
しかし戦前から人種差別にあい、戦中はなんと日本人強制収容キャンプに連れ去られていきました。その時代の小説「あの日、パナマホテルで」をアメリカ高校留学中に読んだことがあったけど、ひどいものでした。日系人の中には日本語を話すことさえできない人もいて、アメリカでアメリカ人として生きてきた人がほとんどだった。それなのに「日系」ってだけで差別されて、店も畳むことを強制されて、連れていかれて。戦後も日本町に戻って前のように暮らしていった日系人は少なかったらしいです。そりゃ、戦後が1番生きづらかったと思います、アメリカに住む日系人にとっては。
日本町を歩いていると、日系か中国系かベトナム系か分からないお年寄りと通り過ぎるけど、もしかしたらその時代を知ってて、差別を受けていたのかもしれないと考えると感慨深いものがありました。
さて、International District ですが、現在は中国系かベトナム系のお店が多かった。でも、「宇和島屋」というでっかいアジアンマーケットがあったり、ダイソー的なワンダラーショップがあったり、今でも日本色は強く残っています。
こちらは “Uwajimaya” の中に併設された紀伊國屋書店の一部。マジで日本かと思うくらいのクオリティー。日本人が経営してる感がぷんぷん。
書店の2階にはかなり大規模なアニメコーナーまで。「君の名は」など結構新しいものまで揃ってる。彼はワンピースが大好きです。
なんでシアトルまで来てこんなとこにいるんだろう?と思ったりもしたけど、結局ダイソーで100円の菓子パンを2人仲良く、小雨が降る中もぐもぐしてました。あと、個人的に海外のスーパーに行って、「はあ?!焼きそばが900円?!」「メロンパン500円?!」とか驚きつつ「やっぱ日本だな」とか思うのが好きなのです。今回もそのくだりに付き合ってくれた彼でした。
ホームレスが多い!
アメリカのどこの都市に行っても、ホームレスは多いのが当たり前。分かっちゃあいるけど、うーん、こんなに多いっけ、普通。サンフランシスコやシカゴも行ったけど、これほどじゃなかったよな、、、。
そう思って、2人で調べてみると、シアトルのホームレス人口は、NY、LAに続いて3番目だった(アメリカ国内)。なんてこった。これはミネソタに帰ってから判明した事実だったけど、後から考えると尚更ぞっとしました。
でもね、ホームレスの人はほとんどの場合じっとしていました。私は、ホームレスだからって嫌な視線を向けたり、あからさまに避けたりする必要はない、という考えを持っていますが、それも隣にデカイアメリカ人を引き連れているからこその考えだったのかもしれません。女1人旅とか、女子旅でシアトルに来る際には、特に気をつけて欲しいことをいくつか挙げてみます。
- 危険とされるエリアには泊まらない
- 暗くなる前に帰る
- ホームレスが多いストリートが見えたら、遠回りになっても避ける
ネットにも危険なエリアと検索すれば出てきます。安い民宿などだと、入り組んだ所にあることが多いですが、十分注意するべき。また、どこの都市に行ってもそうですが、暗くなる前に帰ることは、人通りが少ない場所を通る必要があるなら尚更、心がけるべき。自分の身を守るためにも、ホームレスからはなるべく離れることも大事です。何があるか分かんないっすから。
私たち2人も、かなり慎重に道を選んでいました。2日目くらいの夜に、結構遅くまでぶらぶらしすぎてしまって、暗く人通りの少ない夜道をちょっと怯えながら歩いていました。もう、自分ら以外の人間全てを敵視する勢い。彼は田舎育ちだし、日本で生まれ育った私も治安の悪さには免疫がないのでかなりビビってましたね。でも何回はアパートと街を行き来したら、「あの道はホームレス多いからあっち通ろう」「暗くなりそうだからそろそろ行こう」と慣れてきたので、ちょっと怖いのは最初だけかも。
治安が悪い!
私たちが泊まっていたアパートは E Yesler Way の 16th から 18th Avenue あたりだったけど、夜はしょっちゅうパトカーが行き来していました。
あれはきっと3日目の夜だったと思いますが、夜10時過ぎに外がめっちゃ騒がしくて。何事〜?と思って窓の外を見たら、パトカーや消防車らしきものがすぐそこの家の前にめっちゃ停まってて。
アパートの目の前にある家の前がなんだか物騒に、、
え、なんだと思ってしばらく見てると、スワット的な、武装??した隊員たちがゾロゾロ、その家の裏口に回っていって!私は何が起こるかとめっちゃ怖かった。ああ、私は今夜死ぬのかな、と思ってママにメッセージを送る始末。でも、結局は何事も無かったように撤退していき、辺りはまた静かになりました。、、、逆にこえーわ!!何やったん、マジで。
で、またある日、シアトルの中心部で、1番栄えてるエリアを昼間に歩いてたら、またもや「やべ」と思った出来事が。
黒人4人くらいが、CDを配って回ってたんです。ラッパーとか言って、サインあげるよとか言って(その時点でもう怪しい)。でも彼は田舎もんなので(何回も田舎者呼ばわりしてすまん)、立ち止まってCDを片手に話し始めちゃって。その会話の一部始終はこんな感じ。
彼:(CDを渡され)何、これ?
黒人:俺らの歌だぜ。サインもやるよ。
彼:マジで?くれるの?
黒人:あんたらカップルか?これ聞いてやりな。いい曲入ってっから。
彼:ハハハ、、(苦笑)
黒人:でもちょっとしたチップは頼むぜ。今どんくらい持ってんの?
彼:えーと現金はあんま持ってないよ、1ドルならここにあるけど。
黒人:勘弁してくれよ、カードは?
彼:んー、中国でハッキングされて使えなくなってて(去年あった実話)(ここで彼の演技が始まる)
黒人:なら無理だ。
彼:君たちいつもここにいるの?また現金持って戻ってくるよ!
黒人:ここだ。待ってるぜ
、、、そして歩き去っていった私たちですが、、あー怖かった!何が怖かったって、彼らはみんなスマホ片手に声をかけていたんだけど、みんなの携帯にクレジットカードのスキャナーがついていたんです。それでハッキングするか、金を取る作戦ですね。で、周りには快くカードを差し出している観光客がいるんです。なんてこった。
で、次の日何気なく街を歩いていると、本当に彼らは同じ所で金を巻き上げていました。慌てて回れ右をしました。
とにかく声をかけられても無視です!親切そうに話しかけてくる人もいますが、ガン無視で歩き通すこと。ココはこれ絶対返事したらあかんやつって分かったけど、彼は立ち止まってしまったので「やべ」モーメントが生まれたんですね。察知したら連れの人にも「やばい奴いるからさっさ行くよ!」と話して置くことが大事です。
街並みがキレイ
ホームレスやら詐欺やら怖い目にもあったけど、シアトルはボストンみたいに古い街並みが残っていて、景観はかなり良し。
味があるビルディング。ダウンタウンエリアにて
有名なパイクプレイスも、ダウンタウンから近いし、晴れの日にはとっても綺麗な写真が海辺で撮れます。
パイクプレイスではヴィンテージの店ばかり見て、有名な所は全然行かなかったけど、フィッシュチップスなどのシーフードも美味いらしい。
偶然通りかかったアパートの可愛いこと。
イケてる店が多い
こないだのブログでまとめました、シアトルのヴィンテージショップです。
私たちが訪れたショップは、徒歩圏内で行ける所ばっかりだったけど、その限られたエリアだけでもステキなショップが沢山ありました。
前回のブログで紹介した Seattle Antiques Market。
それに街中にアメリカンなスーパーもあるし、いい感じのレストランやバーも沢山。歩いて回れる範囲に、色々見て回れる場所があるから、見応えは抜群でした。交通もメトロが至る所に走っているので、移動も便利です。中心部以外にも行ってみたいです。
まとめ:シアトルは面白い
怖い思いもしたけど、シアトルでの4日間はとっても楽しかった。毎日何かしら行きたい所があったし、朝から夕方・夜まで暇することはなかったな。
私たちは交通機関は使わず、「歩き倒す!そして写真を沢山撮る!」をモットーに旅をしましたが、メトロで色んなエリアを見て回るのも楽しそうです。
シアトルは観光地として魅力が沢山あるので、友達との旅行先や留学先に合いそうな街でした!
また、私が古着やヴィンテージ小物、彼が古いフィルムカメラ好きなので、アンティークショップ巡りを一緒に楽しめたのが1番のポイントでした。
そして、今回シアトルや彼の故郷のミネソタで、リサイクルショップ【GOOD WILL】も沢山見てきたのですが、これがまた楽しかった。
次のブログでは、アメリカの掘り出し物遭遇ナンバーワン・リサイクルショップチェーン、【GOOD WILL】を紹介していきます!