女子大生ココの海外旅情報

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【アムトラック】アメリカの電車でシアトルに行ってきた。感想と楽しむコツ!

 

こんにちは、ココです。

 

前回のブログでは、ミネソタについて紹介しました。

 

cokogogoworld.hateblo.jp

 

ミネソタまで飛んで、彼に会いに行った訳ですが、2月の超絶寒いミネソタから逃げようと彼氏と話し合った結果、

 

アムトラックでシアトルまで行っちゃおう!!

ということになりました。

 

それはそれは楽しく、時にちょっと大変な旅でした。初めての2人でのアメリカ国内旅行。

今回はアムトラックについて紹介します。

 

「ロードトリップするより、アムトラック使いなよ」

もともと、私がミネソタに来たら、2週間ほどの車でのカリフォルニア旅行を計画していた私たち。

つまり、ミネソタからカリまでドライブしようぜ、という大胆な計画でした。

 

彼の家族のところで、ディナーの場でその計画についてわくわくで話していたのですが、彼のパパ(昔やんちゃやってた風)が怪訝そうな顔で話し始めました。

 

パパ:この外の雪が見えんのか?こんな中それほどの距離を運転なんて出来るもんじゃない。

彼:でもミネソタを一旦出たら、雪もマシになんじゃ、、

パパ:チョ待ちな。アメリカ全体で大雪が降ってんだよ。どこに行っても雪だらけだろーが。カリフォルニアでも雪降ってんだよ。第一な、大雪の中車が壊れたらどーすんだよ。周りには誰もいないかもしれん。夜かもしれん。凍え死にてえのか。車の修理代もバカにならん。行くなら飛行機で行け。

ココ&彼:うっ、、、

彼:でもそれじゃつまんないじゃん。もっとなんか変わったことしたいんだよ。

パパ:アムトラックアムトラックだ。1日か2日で着くし、安いし、運転の不安もない。シアトルまでのアムトラックの景色がすげえらしいぞ。とりあえずネットで見てみろ。

 

カリに行くの楽しみにしてたのに、、と少ししょんぼりしたのもつかの間、パパの説得力ありありの話でさっそく調べてみることに。

 

Amtrak アムトラックって何ぞ?

アムトラックとは、アメリカ全土を走る旅客鉄道です。アラスカ、サウスダコタ、ワイオミング、ハワイの4州を除く、全州に駅があります。

 

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窓からの景色。電車がちょこっと見えます。

 

アムトラックという名前ですが、「アメリカ」+「トラック」をもじったらしい。アメリカはデッカい国なので、長距離の移動は飛行機が主流の中、時間のある貧乏旅行者にとっては嬉しいサービス。

 

客席はランク分けされていて、値段も違います。1番安いところだと飛行機の中みたいな感じ。他にもベッドとトイレ付きの部屋もあったりします。一度は利用してみたいですね。

 

詳しいことはこちらのサイトが見やすいです。

www.amtraktowns.com

 

今回予約したのは Empire Builder 🚞 

アムトラックにも日本の新幹線みたいに、列車によって名前が決まっています。

シカゴからポートランドを行く、エンパイアビルダー号でミネソタからシアトルに行くことに。

 

計40時間ほどの移動になりますが、、まあそれは後で考えよう。笑

 

気になるお値段ですが、4日後に出発する往復チケットを公式サイトで購入し、1人あたり350ドルくらい。飛行機の価格も調べたら、飛行機の方が数百円安いくらいだったので、アムトラックを選びました。

 

もしもっと早くに予約していたら、アムトラックの方が断然安くなります。出発の少なくとも2週間前にブックしたら、20〜25%安くなるそうです。

 

では、ここからは実際に乗った感想を紹介して行きマッス。

 

乗りごごち ★★★☆☆

私たちは、アムトラックの席の中でも1番安いのを選んだのですが、飛行機のプレミアムエコノミーくらいの広さで、なかなか快適でした。結構リクライニングするし、脚も伸ばせます(私みたいなチビなら。彼はちょっとキツそうだった)。

 

休憩 ★★★★☆

飛行機でも電車でも、長時間座りっぱなしはきついです。でもアムトラックでは色んな所に停まるので、数時間に1回は外に出て、伸びをしたり、空気を吸ったりできます。絶対来ることもないような街の景色をプラットホームから見るのも、私にとっては新鮮で嬉しかったです。

 

静かさ ★★☆☆☆

うーん、うるさい人いたなあ。子どもがうるさくしてるのはまあしょうがない。でも家族での利用者が盛り上がっちゃってワーワー話してたり、電話で大声で話す人がいたりして「ウルセエ」と感じた瞬間がありました。日本と違って、「車内での通話はご遠慮ください、、」なんていう概念はないんですよね、外国には。ま、めっちゃ電話で怒ってる黒人女性がいたり、なかなか楽しませてもいただきましたが。

 

空調 ★☆☆☆☆

その時は3月で寒かったからかもしれないけど、基本ずっと寒かった。私たちは毛布とか持ってきてなくて、上着だけしかなかったので、周りの毛布に包まってる人を見ては「あれ、絶対必要だわ」と思ってました。とにかくあったかい風がどこからか吹いてる気配がない。夏場は夏場で冷房が効き過ぎそうな感じだったし。

 

食事 ★★☆☆☆

アムトラックにはレストラン的なところと売店があります。私は電車が動いてる中散策するのが嫌だったので見に行かなかったけど、見に行った彼が言うには「結構高い」ということです。サンドイッチランチが10ドル以上だったそう。まあ、車内販売っていうのは高いものなんでしょうが、節約旅行者には優しくないですね。でも御飯時になると美味しそうなガーリックのいい香りがしてきたり、みんな何か買いに行ってたり、味は良さそうでした。

 

値段 ★★★★☆

チケットの値段自体にはとても満足でした。急な予約にも関わらず、リーズナブルな価格で買えたのが良かった。もちろん長時間の移動がキツイなあと思った時もあったけど、私たちがしたかった「変わった旅」「いつもとは違う旅」をいい価格で叶えてくれたので、アムトラックに感謝。でも、もっと早く予約すれば良かったと言う個人的な残念さを込めて、星4つ。

 

サービス ★★★☆☆

食事処はもちろん、ウォーターサーバーやゴミ箱もあったけど、私が一番いいなと思ったサービスは、自分が降りる所に着く10分前に、客室係が「次やけんねー」と知らせに来てくれること。だから安心して寝ていられるし、降り逃すこともない。また、アムトラック専用のアプリで、位置情報や進行状況を確認できたり、チケットの管理ができたり、便利でした。

 

清潔 ★★★☆☆

トイレは1車両に必ずついていたみたいだし、数も私が乗っていたところには5つくらいあったので、飛行機の中みたいに争奪戦にならずに済みました。清潔度は飛行機の中とそんなに変わらなかった。みんながいっぺんに使うので多少は汚いけど、消臭スプレーや紙コップがあったし、それなりに便利でした。客席の辺りもちゃんと綺麗にされてたし、不快な気分になることは一度もありませんでした。

 

時間の正確さ ★☆☆☆☆

アムトラックを利用する際は、多少の遅れは覚悟の上利用します。行きは30分くらい、帰りは1時間くらい遅れて電車が来ました。ひどい時だと、本当に何時間も遅れたりするみたいです。だから、大事な予定がある時はアムトラックはやめた方が安全かと。

 

景色 ★★★★★

40時間も電車の中であ〜キツイ!降りたい!と思ったりもしたけど、その素晴らしい景色を見る度に2人で「ホントこれで正解だったね」とつぶやいていました。それくらい、時間の長さなんて気にならないくらい、息を飲むような自然を見ることができました。

 

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彼が「ちょ、後ろまで行ってくるわ」って撮ってきた写真。

 

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自分の中でもお気に入りのやつ

 

特に、モンタナ州を過ぎる時に Gracier National Park の一部を窓から見ることできるのですが、そこの山脈の雪景色がとっても綺麗でした。写真を撮る暇ももったいないくらいでした。これも電車からだからこそ見れた景色。もしそこまで行こうっちゃ、登山でもしないといけないんじゃないかな。それもそれでいい旅になるだろうけど、そこまでの危険リスクを背負わなくてもいい景色を見れるのが、列車の旅です。

 

総合点 ★★★★☆

アムトラックを利用しての総合点は星4つ!

ミネソタからシアトルまではちょっと長すぎたよね、特に帰りがちょっとつらかったなあ、というのが2人の感想です。全く同じ景色だし、ちょっと飽きたんです。笑 でも、安いし、結構快適だし、絶対またアムトラックでどこかに旅したいです。季節によって違う景色を見れるし、色んな所に路線があるので、今度は海沿いも見てみたいな、とか思ってます。今度は東の方に行きたいな。ニューヨークを目指したい。

 

また、私が感じたことは、飛行機で短時間で旅行ができるようになったこの便利な世の中だからこそ、時間をかけて目的地に行くことは素敵だ、ということ。この旅行のことを思い出すと、電車の中での色んなことが頭の中に蘇ってきます。電車の中で食べたピカンパイの美味しさ。彼とイヤホンをシェアしながら見続けたワンピースのアニメ。喧嘩して、色んなこと言いたいのに、周りの人がいるからヒソヒソ声で揉めたもどかしさ。シアトルから帰る時に予定時間が大幅に遅れて、その時に駅で知り合ったおじいさんとの会話。外をぼーっと見てたら、鹿が電車と一緒に走ってるのを見たり。子馬の群れが駆けていたり。忘れられないことでいっぱいの旅になりました。

 

私はここ数年、乗合バスでアジアからイギリスまで旅した実体験が書かれた「深夜特急」を書いた沢木耕太郎さんの本を読んでいます。そして彼の著書である「旅する力」にも、最近の人たちの旅のあり方に対して、このように語っていました。

 

旅の目的が単に「行く」ことだけになってしまっているのではないかということです。大事なのは「行く」過程で、何を「感じ」られたかということであるはずだからです。目的地に着くことよりも、そこに吹いている風を、流れている水を、降り注いでいる光を、そして行き交う人をどう感受できたかということの方がはるかに大切なのです。

                       -「旅する力」沢木耕太郎

 

飛行機で目的地までぶっ飛ぶのは便利ですが、その過程の中で感じたことが忘れられない旅を作るのだと思います。

 

アムトラックを楽しむコツ

では、私の今回の旅を通して、「これは必要だな」と思ったことがいくつかあったので、ちょっとしたコツをお伝えします。

 

  • 毛布と枕を持参する

長距離の場合、これは絶対にあった方がいいですね。快適に過ごせるかで旅はかなり違ってきます。私はネックピローは持ってきていたのですが、腰の後ろに置いたりもできて重宝しました。

 

  • 暇つぶしになるものを用意する

アムトラックの中には、WiFiも、座席に映画などのエンターテイメントもありません(コンセントはあります)。なので、ケータイやタブレットに映画などをあらかじめダウンロードしたり、本や雑誌、ゲームを持ってきたりして、「やべ、なんもすることねえ」という状況にならないようにしたらいいですね。

 

  • 食べ物をちゃんと持ってくる

アムトラックの車内販売は安くはないです。短距離の場合はそこまで心配しなくてもいいかもしれないけど、1日以上かかる長距離移動の場合、買い出しをしてから電車に乗り込む!果物やカロリーメイトとかソイジョイみたいなお菓子を持っていったらいいです(英語ではそういうお菓子をバーといいます)。私たちはシアトルから帰る時にスーパーで沢山買い占めすぎましたが、足りないより良かったかな。

 

  • 目当ての景色があったら、、

私たちは今回、先ほどの Gracier National Park を見たかったので、「そこを通過する時間帯は夜ではないか」ということを気にしながら予約しました。結局遅れたりしたら見れないこともあるかと思いますが、「ここを通るなら、是非見てみたい!」というところがあったら、明るい日中を選ぶと、景色を見られる確率が上がるかもしれません。

 

こんな人にオススメ

アムトラックの利用には、こんな人が向いているんじゃないかと思います。

 

  • 急いでいない人
  • 色んな州を見たい人
  • 予算が限られてる人
  • ちょっと変わった方法で旅をしたい人
  • 快適な場所から大自然を見たい人

 

遅れることが当たり前なので、時間余裕があるとこが第一。また、写真好きな人もいいかもしれません。写真が趣味である私の彼は、楽しそうに窓から見える色んなものを撮ってました。

 

アムトラックに乗って旅行しよう

さて、アムトラックに乗った感想を書いてみましたが、どうでしたか?興味があったら是非、短距離でも利用して見ることをオススメします!

 

アムトラックでの移動も楽しかったけど、私たちの目的地はシアトル!!

海のある都会、シアトルでも色んなものを見てきました。

古着巡りや初めての民宿アプリ、ちょっとしたトラブルに巻き込まれそうになったり?!

 

次回のブログからは、シアトルについて話して行きます!

 

 

 

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